2019年2月22日金曜日

テルマエJAPAN2019 セミナー「永続経営」

本日が最終日となるテルマエJAPANに、昨日セミナー講師として参加させて頂きました。
ご参加された方々におかれましては、お忙しいところお運びを賜り心から感謝を申し上げます。


国際ホテル・レストランショーも数年ぶりに伺いましたが、その時とは比べもにならないほどスケールアップしてましたね。
雰囲気に圧倒されて、少々緊張気味です。


光明理化学工業株式会社のブース(左)
実際に警察が飲酒運転の検査に使用しているアルコールチェッカーを作っている会社。
また、一酸化炭素濃度や臭いの数値化に成功し厨房内での環境美化に役立つ製品を作り続けている。大気の汚染は目に見えないので、こういった製品によって我々の生活が改善し保たれているのだと改めて考えさせられる。


大手厨房機器メーカーのブースはやっぱり派手ですね。
新商品が盛りだくさんで、短時間では見学しきれないです。
傾向として、一般的な飲食店で使用する機器以外にも病院や介護施設等特殊な環境で使用する保温・保冷カートなどの需要が高まっているようです。
食中毒などの発生が万が一にも起こすことのできない医療現場でも、最先端の技術革新が行われている。


目立っていたのは、製麺・コーヒー・ロースター(肉や魚を焼く)ですね。
各社面白い商品をリリースしています。
講演が終わってすぐに帰ってきてしまったのですが、本当はあと1日ゆっくり会場を見学する時間が欲しかったですね。
日進月歩と言いますが、飲食業界も人手不足と反比例して高効率・高品質・ローコストな機器がどんどん商品化しています。
人の手が掛からずともある一定の品質を保てるように進化しています。
そんな中でこれからこの業界はどんな進化を遂げるのでしょう。
楽しみでもありますが、どこか不安な気持ちもありますね。


第三講座を担当させて頂きました。
人前でお話しをするのが久しぶりでしたので、少々戸惑いながらスタート。
日帰り温浴施設・旅館・飲食店・メディア・設備業者と来場者の業種が多岐に及ぶため話をまとめるのが難しかったですね。


話のテーマは「永続経営」。事業継承をするためにどんな事をしなければならないか。
父から受け継いだ旅館の運営について、七転び八起きしてまいりました私の経験談をお話しさせて頂きました。
国際コンクールで金賞を受賞して華々しく輝くとき、震災や建物の崩壊など悪夢を見たとき、資金繰りで駆け回り突破口を見出したとき、まだ十数年の経営者人生の中で目まぐるしく変わる環境。その中で小さな成功体験を磨き、拡大鏡で自らの自信につなげていく作業を繰り返してきました。それらが人の評価となり信頼を勝ち取ってきました。
喜怒哀楽の中で、あることに気がつく。
全てが必要・必然であるのだと。
この七転び八起きには全てに意味がある。無用なものはひとつもないのだと。


数年後に自らが作り上げてきた経営資源がいつしか後継者にとって「負の遺産」になるのではないかと思ったことはありませんか?
そう問いかけました。
業界の発展、地域貢献が我が子を育てることにつながっていること。
それらをがんばった分、人が息子を育ててくれる。そう信じて業界や地域の人材とならなければならない。
今だけ、お金だけ、自分だけという考え方そのものが、いつしか我が子を苦しめるのです。そういった価値観を捨てて邁進することが最後には永続企業を作り上げるのだと考えます。
プロモーション、ビジョン、コミュニケーション。
20年先を見据えた取り組みが必要です。

最後にこうお伝えしました。
峩々温泉で暮らすことそのものが自らの人生で有ることに全力を尽くします。
仕事と私生活の一体化。
現場で子供を育て、旅人と自然環境と家族に支えられて生きていくことが「永続経営」の原点なのだと。

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