今年も継続して講師をさせて頂きました。
東北学院大学 経営学部のみなさんに蔵王の活性化についての戦略提案をして頂きました。
宮城蔵王エリアにおけるビジネス・ケースとして、地域における企業(峩々温泉)と社会の関係性について学生や学術研究会が中心となってアイディアを出し合う、大変貴重な時間を頂きました。
6班に分かれて様々な角度から活性化戦略を構築していき、私が最後に総評を行いました。
大変おこがましい事ではありましたが、せっかくの機会を頂きましたのでつとめさせて頂きました。
学生の皆さんからのアイディアの中で、ネット活用や日帰り入浴の再開、また既存顧客へのアプローチなど宿で即実践できるような販売戦略はとても興味深い内容でした。
その他、蔵王エリアでの農業体験やインバウンド受け入れなど本当に面白いアイディアばかりでした。
できることならそのまま行政に持ち込んで、町を巻き込んだ戦略にしていきたいと思いました。
学生がのびのびと発言できるラボがわが町にできたら素晴らしいです。
空き家や耕作放棄地の問題が山積みになっている現在、全く違った思考でそれらを突破していけるような気がしました。
大学と行政をつなぐ担い手として、これからどんな事ができるかチャレンジです。
講師をさせて頂く機会もこれからどんどん増やしていきたいと思います。
2017年7月18日火曜日
2017年7月16日日曜日
FMラジオ番組スタートさせた理由「大切な言葉で伝えたい」
7月からFMラジオ番組をさせて頂く運びとなりました。
番組名はこのブログタイトルと同じで「峩々温泉 六代目のひとりごと」とさせて頂きました。
なぜラジオ番組かと言いますと、1番はみなさんに自らの考えを声で伝えたい。
そう率直に思ったからです。
一般的にプロモーションをやり続ける理由は「販売促進」「集客」「売上増」です。ですが、それだけではかなり寂しい。寂しすぎる。
耳障りの言い言葉を並べてお客様を捕まえる。良くも悪くもネット環境の構築が早く注力した宿ほど、高い業績を得ている事でしょう。しかしいったいその先にお客様とどんな関係性が生まれるのだろう。
もっとシンプルに、お得意様と会話をしているような気持ちで伝えられるツールを探していました。不特定多数の見込み客にめがけた方策ではなく、既存のおなじみさんと談笑をしているような番組を作っていこうと思っております。
再放送を含め、毎週やっておりますのでぜひ聴いて頂ければ幸いでございます。
とにかく不慣れな事ですので、多少お聞き苦しい点もあろうかと存じますがなにとぞご容赦下さいませ。
よろしくお願い申し上げます。
【番組告知】
仙台市のコミュニティFM ラジオ3(ラジオ スリー) 76.2Mhz
「峩々温泉 六代目のひとりごと」
●放送日/月曜日 19:30〜20:00
●再放送/日曜日 21:30〜22:00
※仙台市内以外の方でもパソコンやスマホアプリで聞く事ができます。
◇サイマルラジオ…http://www.simulradio.info/
現状、私自身からの発信ツールとして、まずブログがあります。Facebookページや最近ではInstagramもはじめました。
ちょっと変則的ではありますがWebに関してお客様から見た場合は、それに加えて各Web旅行サイト等の口コミなどによってお客様は情報を収集して頂いております。口コミサイトに関しては賛否ありますので、私の意図とは違った感覚で活字になってしまっている場合もあります。
当初は発信の手段が沢山あればあるほど、お客様は便利に活用して頂き良い事だと思っておりました。しかしながらここ数年の事を振り返ると、少し軌道修正が必要である事に気が付きました。そして行動に移してみることにしました。
それがラジオ番組です。
まず、Facebookページをはじめてからブログの更新頻度が格段に落ちてしまった事。これは本当に反省しています。お客様からの「いいね!」というリアクションやコメントが日々の励みになり、アップする手間も少ないですし、比較的気軽に更新することができます。実名でのリアクションは内容に信用度が増しますので、とても良いと思っておりました。さらにInstagramはほぼコメント無しで画像や動画をアップすることができます。それにより、しっかりと文章を考えて書いていたブログの更新がどうしても後回しになってしまい。近年では大きなイベントの告知や、テレビ・雑誌の取材などが中心となりました。日々の業務や本当の意味での「ひとりごと」を書かなくなってしまったように思います。
人間の脳には制限があり、何かを始めるとすれば何かのクォリティが低下します。
薄まった物を幅広く行うか、何かを止めなければいけないのだと思いました。
何事もバランスが大切なのでしょうけど、それを自らの感覚で続けるには段階に応じて修繕が必要です。それがこのタイミングだったのかもしれません。
お客様に来館して頂きたいという思いは変わりませんが、それが作為的であってはいけないと思います。それらを集客戦略と称し、さも自分の宿が優位に進めていると思っているのはとても危険な事だと思いました。その宿がどんな目的でお客様を迎えているかをもう一度考える機会なのだと思いました。
特にネット環境での予約のやりとりやレビューなど、旅に関係するコミュニケーションレスが常識化していくにつれてその本質を生の言葉で伝えていきたいと思ったのです。
言葉が介在しないがゆえに起こりうる認識の不一致。そのストレスはまたネットの口コミサイトというはけ口に戻っていく。それが循環して何かがおかしいと気付ければまだましですが、それが蔓延化して生活のベースになってしまうのを恐怖と捉えても決しておかしくはないと思います。
以前、小さな子供を持つ親向けに行われた講演の内容の中に...。
「スマホ依存の家庭に潜む危険性」
という内容で、スマートフォンを始めとするメディアに子供の心がむしばまれてしまう危険性に着目した素晴らしい研究の結果を拝聴させて頂きました。
赤ちゃんの頃から日常的に映像メディアに触れ続けているとコミュニケーション障害、脳の慢性疲労が原因となった笑顔のない、大人になれない子供が増えていいく。というお話です。
スマホやゲームをしすぎると「笑顔」が消えていくと言います。それは単純にバーチャルの世界に依存し、現実の社会から逃避した姿という簡単なものではなく、脳の慢性疲労によるサイン、いわゆる「疲れている子供」を作り上げます。
言葉や笑顔は人間の心の現れ。
自らを表現するコミュニケーションにとって、最も大切な手段だと思います。
脳機能の中でそれを作り出し、神経を司っている前頭葉の発達が遅くなると、内分泌機能や免疫機能が著しく低下すると考えられています。
お腹が痛い。頭が痛い。めまいがする。といった症状が起こって病院に行っても「原因不明」と診断されるケースがこれです。
まだ講演の前半ではありましたが、隣の方の行動を見て大きなショックを受け私はひとつの答えを見出しました。
隣りに座っているお母さんは講師が脳科学的な少し難しい話しをした矢先、すっとスマホを取り出しテキストでその手元を隠しながら何やら数分間にわたって画面を直視しておりました。
わたしはゾッとしました。スマートフォン依存の話しをしているさなかです。
園児の母親がこれでは主催した保育園の先生方もさぞ落胆の気持ちでしたでしょう。
でもそれは他人事では決してありません。
その方を横目に、自らも多かれ少なかれメディア依存している事に気が付きました。
常に脳が疲れている状態。自覚しました。見に覚えが沢山あります。
他人のふり見て我がふり直せとは良く言ったのものです。
子育てを子供の世話をすると捉えるのではなく、子供と一緒に育とう!と思いました。
脳の障害は潜在的、長期的にどんどん進みます。
例えば学力・スポーツ力の低下。学問もですが、スポーツも一流の選手はイメージ力が大事だと言われています。サッカーでしたらボールがどのように跳ねるか、蹴った玉はどのようにして飛んで行くか。という事です。
テレビやゲームで遊んでいる時は主に後頭葉が働いて前頭葉は働かない。何も考えないで嫌な事を忘れられる、気分転換には最適な行為です。前頭葉は注意力や記憶力、イメージ力を司りますので当然学力や運動能力に直結する部分です。先生によればスマホアプリを利用して勉強してもダメなのだそうです。ちゃんと辞書を引いてわからない事は調べないと身につかない(脳が機能しない)そうです。
前頭葉は、言葉を道具として自分の気持ちを伝えたり相手に自らの考えを理解してもらったり、コミュニケーション力を司っているそうです。それらの発達は相手を尊重して、自らを助ける自尊心が芽生える大きな役割があると考えられています。
何年か前に出席した旅行代理店の総会。その席で挨拶をした代理店の社長が「窓口の社員を教育して頂きたい」と言いました。社員教育は会社がやるもので、どうしてクライアントにそんな事を言うのかと疑問符を抱いたことがあります。その内容はお客様と接する場合はマニュアルがあるので、良くも悪くもそつなくこなしていくのだが、対旅館・ホテルとのコミュニケーションを取るのが不得意な傾向にある。それは電話やFAXなど必要情報のやりとりなので、会話がすべて「せりふ化」されている。旅館側から「元気ですか?」「この旅行商品は売れてますか?」など問いかけをしてもらいたいと。最初は変な事を言うもんだと思っていましたが、ふと考えてみると旅行代理店にとって旅館はお客様でもあります。旅館を紹介する事で「送客手数料」を得て商売が成り立っている。しかしながら、文字通り「客を送っている」側からすると立場が上のように勘違いする人間もいるという事です。旅行代理店の社長の言いたいことはきっとこうだったのでしょう。代理店側と旅館側のコミュニケーションを密に取って、お客様により良い旅行を提供していこうと。旅館側も「送客して頂く」の業務に慣れてしまわず、もっと基本的な部分に立ち返って、これら旅に出る方々に思いを馳せて良い仕事をしましょう。と考えて発言したのだと思います。旅館側も代理店側も機械的な「セリフ」のやりとりだけで、顧客を物のように扱ってはいないか?という問題提起をしたのだと思います。
大量販売にはマニュアルが必須です。沢山の人が平均的な価値の仕事をする上で最も大事だと思います。大手の旅行代理店にはマニュアルが必要ですが、我々には必要ありません。会議も必要ありません。ましてや会議で個人をやり玉に挙げるような事など永遠にありません。お客様の声を聞いて、会話をし、スタッフで会話をし、「◯◯様」から「◯◯さん」と呼べるように、「いらっしゃいませ」から「おかえりなさい」と呼べるようになりたいと思っているだけです。
旅館をブレイクさせる事よりも、しっかりとこの地に住み続けたいだけなのです。
この素晴らしい蔵王の峩々に住み続けるために旅館は永続させなければならない。
旅館を永続させている以上、旅人を待ち続けるのが私の人生のテーマ。
人間がものを考えなくなる。世の中がものを考えなくする。それも人間が考え出した事なのです。でも、少なくとも私達は訪れる旅人のために考えて、大切な大切な言葉で伝え続けたいと思います。
最後にご講演頂きました田澤雄作先生に心から感謝の気持ちをお伝えします。
ありがとうございました。
番組名はこのブログタイトルと同じで「峩々温泉 六代目のひとりごと」とさせて頂きました。
なぜラジオ番組かと言いますと、1番はみなさんに自らの考えを声で伝えたい。
そう率直に思ったからです。
一般的にプロモーションをやり続ける理由は「販売促進」「集客」「売上増」です。ですが、それだけではかなり寂しい。寂しすぎる。
耳障りの言い言葉を並べてお客様を捕まえる。良くも悪くもネット環境の構築が早く注力した宿ほど、高い業績を得ている事でしょう。しかしいったいその先にお客様とどんな関係性が生まれるのだろう。
もっとシンプルに、お得意様と会話をしているような気持ちで伝えられるツールを探していました。不特定多数の見込み客にめがけた方策ではなく、既存のおなじみさんと談笑をしているような番組を作っていこうと思っております。
再放送を含め、毎週やっておりますのでぜひ聴いて頂ければ幸いでございます。
とにかく不慣れな事ですので、多少お聞き苦しい点もあろうかと存じますがなにとぞご容赦下さいませ。
よろしくお願い申し上げます。
【番組告知】
仙台市のコミュニティFM ラジオ3(ラジオ スリー) 76.2Mhz
「峩々温泉 六代目のひとりごと」
●放送日/月曜日 19:30〜20:00
●再放送/日曜日 21:30〜22:00
※仙台市内以外の方でもパソコンやスマホアプリで聞く事ができます。
◇サイマルラジオ…http://www.simulradio.info/
現状、私自身からの発信ツールとして、まずブログがあります。Facebookページや最近ではInstagramもはじめました。
ちょっと変則的ではありますがWebに関してお客様から見た場合は、それに加えて各Web旅行サイト等の口コミなどによってお客様は情報を収集して頂いております。口コミサイトに関しては賛否ありますので、私の意図とは違った感覚で活字になってしまっている場合もあります。
当初は発信の手段が沢山あればあるほど、お客様は便利に活用して頂き良い事だと思っておりました。しかしながらここ数年の事を振り返ると、少し軌道修正が必要である事に気が付きました。そして行動に移してみることにしました。
それがラジオ番組です。
まず、Facebookページをはじめてからブログの更新頻度が格段に落ちてしまった事。これは本当に反省しています。お客様からの「いいね!」というリアクションやコメントが日々の励みになり、アップする手間も少ないですし、比較的気軽に更新することができます。実名でのリアクションは内容に信用度が増しますので、とても良いと思っておりました。さらにInstagramはほぼコメント無しで画像や動画をアップすることができます。それにより、しっかりと文章を考えて書いていたブログの更新がどうしても後回しになってしまい。近年では大きなイベントの告知や、テレビ・雑誌の取材などが中心となりました。日々の業務や本当の意味での「ひとりごと」を書かなくなってしまったように思います。
人間の脳には制限があり、何かを始めるとすれば何かのクォリティが低下します。
薄まった物を幅広く行うか、何かを止めなければいけないのだと思いました。
何事もバランスが大切なのでしょうけど、それを自らの感覚で続けるには段階に応じて修繕が必要です。それがこのタイミングだったのかもしれません。
お客様に来館して頂きたいという思いは変わりませんが、それが作為的であってはいけないと思います。それらを集客戦略と称し、さも自分の宿が優位に進めていると思っているのはとても危険な事だと思いました。その宿がどんな目的でお客様を迎えているかをもう一度考える機会なのだと思いました。
特にネット環境での予約のやりとりやレビューなど、旅に関係するコミュニケーションレスが常識化していくにつれてその本質を生の言葉で伝えていきたいと思ったのです。
言葉が介在しないがゆえに起こりうる認識の不一致。そのストレスはまたネットの口コミサイトというはけ口に戻っていく。それが循環して何かがおかしいと気付ければまだましですが、それが蔓延化して生活のベースになってしまうのを恐怖と捉えても決しておかしくはないと思います。
以前、小さな子供を持つ親向けに行われた講演の内容の中に...。
「スマホ依存の家庭に潜む危険性」
という内容で、スマートフォンを始めとするメディアに子供の心がむしばまれてしまう危険性に着目した素晴らしい研究の結果を拝聴させて頂きました。
赤ちゃんの頃から日常的に映像メディアに触れ続けているとコミュニケーション障害、脳の慢性疲労が原因となった笑顔のない、大人になれない子供が増えていいく。というお話です。
スマホやゲームをしすぎると「笑顔」が消えていくと言います。それは単純にバーチャルの世界に依存し、現実の社会から逃避した姿という簡単なものではなく、脳の慢性疲労によるサイン、いわゆる「疲れている子供」を作り上げます。
言葉や笑顔は人間の心の現れ。
自らを表現するコミュニケーションにとって、最も大切な手段だと思います。
脳機能の中でそれを作り出し、神経を司っている前頭葉の発達が遅くなると、内分泌機能や免疫機能が著しく低下すると考えられています。
お腹が痛い。頭が痛い。めまいがする。といった症状が起こって病院に行っても「原因不明」と診断されるケースがこれです。
まだ講演の前半ではありましたが、隣の方の行動を見て大きなショックを受け私はひとつの答えを見出しました。
隣りに座っているお母さんは講師が脳科学的な少し難しい話しをした矢先、すっとスマホを取り出しテキストでその手元を隠しながら何やら数分間にわたって画面を直視しておりました。
わたしはゾッとしました。スマートフォン依存の話しをしているさなかです。
園児の母親がこれでは主催した保育園の先生方もさぞ落胆の気持ちでしたでしょう。
でもそれは他人事では決してありません。
その方を横目に、自らも多かれ少なかれメディア依存している事に気が付きました。
常に脳が疲れている状態。自覚しました。見に覚えが沢山あります。
他人のふり見て我がふり直せとは良く言ったのものです。
子育てを子供の世話をすると捉えるのではなく、子供と一緒に育とう!と思いました。
脳の障害は潜在的、長期的にどんどん進みます。
例えば学力・スポーツ力の低下。学問もですが、スポーツも一流の選手はイメージ力が大事だと言われています。サッカーでしたらボールがどのように跳ねるか、蹴った玉はどのようにして飛んで行くか。という事です。
テレビやゲームで遊んでいる時は主に後頭葉が働いて前頭葉は働かない。何も考えないで嫌な事を忘れられる、気分転換には最適な行為です。前頭葉は注意力や記憶力、イメージ力を司りますので当然学力や運動能力に直結する部分です。先生によればスマホアプリを利用して勉強してもダメなのだそうです。ちゃんと辞書を引いてわからない事は調べないと身につかない(脳が機能しない)そうです。
前頭葉は、言葉を道具として自分の気持ちを伝えたり相手に自らの考えを理解してもらったり、コミュニケーション力を司っているそうです。それらの発達は相手を尊重して、自らを助ける自尊心が芽生える大きな役割があると考えられています。
何年か前に出席した旅行代理店の総会。その席で挨拶をした代理店の社長が「窓口の社員を教育して頂きたい」と言いました。社員教育は会社がやるもので、どうしてクライアントにそんな事を言うのかと疑問符を抱いたことがあります。その内容はお客様と接する場合はマニュアルがあるので、良くも悪くもそつなくこなしていくのだが、対旅館・ホテルとのコミュニケーションを取るのが不得意な傾向にある。それは電話やFAXなど必要情報のやりとりなので、会話がすべて「せりふ化」されている。旅館側から「元気ですか?」「この旅行商品は売れてますか?」など問いかけをしてもらいたいと。最初は変な事を言うもんだと思っていましたが、ふと考えてみると旅行代理店にとって旅館はお客様でもあります。旅館を紹介する事で「送客手数料」を得て商売が成り立っている。しかしながら、文字通り「客を送っている」側からすると立場が上のように勘違いする人間もいるという事です。旅行代理店の社長の言いたいことはきっとこうだったのでしょう。代理店側と旅館側のコミュニケーションを密に取って、お客様により良い旅行を提供していこうと。旅館側も「送客して頂く」の業務に慣れてしまわず、もっと基本的な部分に立ち返って、これら旅に出る方々に思いを馳せて良い仕事をしましょう。と考えて発言したのだと思います。旅館側も代理店側も機械的な「セリフ」のやりとりだけで、顧客を物のように扱ってはいないか?という問題提起をしたのだと思います。
大量販売にはマニュアルが必須です。沢山の人が平均的な価値の仕事をする上で最も大事だと思います。大手の旅行代理店にはマニュアルが必要ですが、我々には必要ありません。会議も必要ありません。ましてや会議で個人をやり玉に挙げるような事など永遠にありません。お客様の声を聞いて、会話をし、スタッフで会話をし、「◯◯様」から「◯◯さん」と呼べるように、「いらっしゃいませ」から「おかえりなさい」と呼べるようになりたいと思っているだけです。
旅館をブレイクさせる事よりも、しっかりとこの地に住み続けたいだけなのです。
この素晴らしい蔵王の峩々に住み続けるために旅館は永続させなければならない。
旅館を永続させている以上、旅人を待ち続けるのが私の人生のテーマ。
人間がものを考えなくなる。世の中がものを考えなくする。それも人間が考え出した事なのです。でも、少なくとも私達は訪れる旅人のために考えて、大切な大切な言葉で伝え続けたいと思います。
最後にご講演頂きました田澤雄作先生に心から感謝の気持ちをお伝えします。
ありがとうございました。
田澤 雄作
教文館
売り上げランキング: 28,720
教文館
売り上げランキング: 28,720
登録:
投稿 (Atom)