ソトコトは個人的に面白くて好きな雑誌です。今回は地域資源の継承をテーマに取材して頂きました。
ライターは旅ジャーナリストののかたあきこさん。
以前、ソロモン流(テレビ東京2013.10.20放送)で紹介して頂きました。
のかたさんの文章は歯切れが良くて本当に読みやすいですね。
そして山里の営みや恵み、また厳しさなどを世相と反映させてまとめる。
単純に温泉宿の紹介ではなく、そのバックボーンを深く掘り下げる。
確かに取材力もすごかったです。
ブログでも何度も言ってますが、私は取材が大好きです。
単純に目立ちたがり屋と思われているかもしれませんが、半分本当で半分はちゃんとした理由があります。
腕の良いライターは当然知的水準が高いです。
生意気な言い方かも知れませんが、それは取材を開始した3分くらいですぐわかります。
3分後にその取材に対する自分のモチベーションが決まります。
自分の考えを引き出してくれるライターは本当にありがたいと思います。
旅館の仕事はある意味様々なしがらみの中で成り立っています。
時として自分の方向性に迷いが生じたり、その境遇にいきどおりを感じたりする事も少なくありません。
そういう時は自分の考えをストレートに話す事が大事だと思っています。
心を開き、考えを全て言ってみる事です。
腕の良いライターはまとめ力も一流。
とりとめのない話しでも、最後はしっかりとまとめます。
そのおかげで自分の考えが改まる。再認識するのだと思います。
そしてそれが誌面になる。活字になる。
自分や旅館がどう思われているかがはっきりと書かれるのです。
それを読み返すと、身が引き締まる思いです。
広告費を出して、イメージの良い事を書いてもらっている旅館にはのかたさんのようなライターが取材に来る事はないでしょう。
宿をとりまく自然への敬意。人とのつながり。温泉を守り続けてきた歴史。住んでいる者の生き様。それを総称して「秘湯の宿」と呼ぶのかもしれません。
この誌面を読み終わる頃「自然に感謝して、訪れる旅人を喜ばせ、宿を一生懸命守り生きていって下さい。」とエールをもらったような気持ちです。
ソトコトをぜひご一読頂きたく思っております。
月刊『ソトコト』は、ロハスピープルのための快適生活マガジンです。地球と仲良くし、楽しく生きていくためのライフスタイルを探り、提案していくことをコンセプトに、1999年、世界初の「環境ファッションマガジン」として創刊しました。
そもそも「SOTOKOTO」とは、アフリカのバンツー族のことばで「木の下」という意味です。心地よい木陰ができる木の下に集い、さまざまなお話し合いや儀式をしてきたアフリカの人々。
樹木が醸す安らぎ、みずみずしい生命感、そよぐ風、さえずる鳥。地球といのちの交歓が、私たち人に叡智を与えてくれる。
『ソトコト』というもうひとつの木陰で、地球環境や私たちの暮らしについて議論しあい、未来につながるいい知恵を生み出そう。そして、それを愉快に伝えていきたい。
そんな想いが込められています。
『ソトコト』は、常に時代の先を読み、新しいライフスタイルを紹介。どうやら、ブームの仕掛人にもなっているようです。「エコファッション」という新しい概念から始まり、北欧、ドイツ、ニュージーランドやオーストラリアなどの海外へ飛んで取材して「スローライフ」というスタイルを提唱。“スロー”はちょっとした流行語になり、とりあえずなんにでも“スロー”をつけてみるという風潮に。右肩上がりの成長をあたり前と考える社会の在り方はもう限界なのではないか? という漠然とした思いと反発心があったのかもしれません。
イタリアで見つけてきたのが「スローフード」。某ファストフード店のマークを逆さまにしてあしらった挑発的な表紙(2000年5月号)は、かなり話題になりました。
そして、2006年はロハスが大ブレイク。企業もセレブたちも「エコ」を真面目に語る時代がやってきて、創刊100号記念号(2007年10月号)からは、CO2排出権付き定期購読サービスをスタートさせ、世界初「カーボンオフセットマガジン」になりました。
ローカーボンな暮らしを、知恵を出し合って楽しく実践する時代。さまざまなアングルで、ロハスなライフスタイルを提案する、現在も絶賛進行形です。
(以上、ソトコト 公式Webページより抜粋)
◆ソトコト 公式Webページ
◆大平温泉 滝見屋(山形県米沢市)