2013年7月15日月曜日

仙仁温泉 花仙庵 岩の湯

秘湯 仙仁温泉 岩の湯は2001年に伺って以来、2度目の来館です。
須坂から20分ほど走って、駐車場に車を停めるとそこには東屋風の入口があります。
仙仁川の橋を渡った玄関に至るアプローチがいつも素敵なんですよね。
この宿はスタッフのサービスレベルや料理の工夫が特に高く評価されていますが、それだけではこちらの旅館を本当に味わう事ができないと思う。そんな浅はかな旅館評論家のようなスタンスでは、あまりにもこの宿の奥深さを知る事は不可能なのだと考えます。
まずこの立地に旅館が存在している事そのものが、特筆すべきところではないだろうか。
いったいなぜこの場所に、これほどの建物と森をオーナー自らの手で作り上げてきたのか。
現在に至るまでのロマンやその労力に目を向ける事がその宿のファンになる第一歩目なのではないでしょうか。
山を背にしたシチュエーションは、まさに自然との一体感を思わせる。




渡り廊下で客室とパブリックスペースをつなぐ。料亭からお風呂へ続く動線上にBARがあり、本当にゆっくりとした時間が流れる。素敵な空間です。
そして岩の湯と言えば洞窟風呂。宿の奥に大浴場があり、さらにその奥には自然湧出の源泉洞窟風呂がまっております。岩壁から温泉が滝のように流れ出している。まさに「岩の湯」。 
本物の温泉があり、食があり、特にサービスレベルやラグジュアリー感は「日本秘湯を守る会」の中でもトップクラスではないでしょうか。


湯あがりどころ。このブランコは絶対に入手したいですね。
こういう直接売上に関わらない場所を作る事って、旅館経営にとって本当に大変な事です。
こんな急な場所に「こういうの作ろう!」と言って、スタッフと汗を流して木を切ったり整地したりしてしまうオーナーのバイタリティにいつも驚かされます。
遊び心と実行力と経営能力のバランス感覚がないと、こういう良い宿はできないのです。
裏山も自らこの素敵な散歩道を作ったそうです。
すごい!岩の湯のすごさはこういうところに現われるのです。
多分、とてつもない数のリゾート施設を視察しまくったのでしょう。
アイディアに関する引き出しの多さも、おそらく日本秘湯を守る会ナンバーワンでしょう。


オーナーの金井さんは旅館業界の中で、尊敬できる秘湯の大先輩です。
今回も良い勉強しました!金井さんありがとうございました。

大きな地図で見る



仙仁温泉 花仙庵 岩の湯







四季を楽しむ極上の湯宿122 (家庭画報ブックス 完全保存版)
世界文化社
世界文化社 (2011-09-02)
売り上げランキング: 36,016

0 件のコメント:

コメントを投稿