2013年8月6日火曜日

68回目の「原爆の日」

2009年撮影
広島に原子爆弾が投下されてから、今日で68年が経過しました。
平和記念式典には全世界から多くの来賓、来場者が詰めかけました。
中には映画「プラトーン」のオリバー・ストーン監督の姿もあったそうです。

私は観光や旅に関わって仕事をしているわけですから、世の中の情勢を心情的に捉える事がとても多いと思います。
誰が何を思って旅にでようと考えるのか。
そして、受け入れる側はどのようにして旅人と接するのか。
それがとても大事なのだと思います。

昨今ではいかにして外国人観光客を呼び込むか。という会議が各旅行代理店で催されております。
それだけではなく、宮城県の観光課などでも力を入れて取り組んでいるところです。
私はたびたび会議の中で考える事があります。
それは外国人の目に、今の日本はどう映っているのか。という事です。
大東亜戦争を経験し、そのうえで経済成長を何度も繰り返して来た我が国。
国際社会と肩を並べ、ビジネスパートナーとして急成長を遂げた日本。
文化と伝統を重んじるクールジャパンな国、日本。

はたして本当にそうなのだろうか。
いや、本当にそう見られているのだろうか。
今日という日は、そういう事を考える日なのかもしれません。
原爆によって命を失った方々への追悼。そして、現在も被曝によって苦しんで生活している方々への畏敬。

心をそのすぐそばに置いて過ごさなければ、自分自身が日本人である事を忘れてしまうのではないだろうか。

終戦のきっかけとなった広島への原爆投下。
そして東京電力 福島第一原子力発電所での原発事故。

我々の生活はその上に成り立っている。
どちらも現実にこの日本で起こった出来事です。

今日は静かに思いを馳せ、ゆっくりと夜が更けていく事に感謝し、明日昇ってくる太陽を心から喜びたい。

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