Photo by Ayumi Hase |
数年前から解体を計画しておりました旧館建物。本日はそれにともなう神事をとり行いました。
先々代、先代にわたりお付き合いをさせて頂きました方々、そしてこれから関わってもらう設計や施工、または設備メンバー。親戚や弟夫婦。現在私を支えてくれているブレーンの皆さん。そして東京時代に本当にお世話になりました恩師。大きな期待を持って育てて頂いております日本秘湯を守る会 会長。地元金融機関の支店長や関係業者など、沢山の方々にお運び頂きました。
現在まで修復を繰り返しながら数十万人というお客様を迎え続けてきたこの建物が、今まさに幕を閉じようとしています。その決断を任された者として、今日の日を大切に記憶にとどめたいと思います。
長年続けてまいりました日帰り入浴も昨年より閉館させて頂き、いよいよ今月から本格的な解体工事に着手致します。
解体後は小さなロッヂを作る意外、全て緑化する予定です。自然に返すだけです。峩々温泉の開祖が見た風景の断片でも良い。どんな気持ちでこの地に根を下ろしたのか、解体が終わった後に分かる。
初代 竹内時保と私の中に流れる時間。その対峙がこの先の家業の行く末を決めるのではないかと思っております。
やっとここまで来ました。本当に感謝という言葉しか出ません。
この建物を作ってくれた祖父母、お運び頂きましたお客様、そしていつも沢山の笑顔で包みこんでくれる皆さんに、心からありがとうございます。そしてこれからもよろしくお願い申し上げます。
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