2012年10月26日金曜日

晩秋の献立会議 ~青山料理長に感謝を込めて~


今日は恒例の献立会議。青山料理長と素材の話しをしながら、様々なアイディアを出す。実際に作ってみたものを写真に撮影したり、試食を繰り返したりと私個人的にはとても好きな仕事のひとつです。
小さな修正や今までやった事がないオペレーションなどに挑戦してみたり、本当に料理長には苦労を掛けています。
今までこの時間を料理長と何度となく共にし、自分達のベストを尽くす。お客様と接している時とは明らかに違う緊張感が厨房に漂います。生みの苦しみと言えば大げさですが、やはりできあがった時の喜びは変えがたいものがあります。

撮影の合間には、決まって息子の趣味や進路の話しをする。自分にはでき過ぎた子供達だと、優秀な成績をあげるたびにうれしそうにしている。そんな何気ないコミュニケーションの場でもある。

そしていつもこの献立を作っている時に実感する「仕事への情熱」。今、まさに職人として熟成期を迎えようとしている料理長の様子は、この晩秋の蔵王のごとき輝きと山のようなおおらかさがあります。
彼自身もいつの日かその葉を大地に落とし、土に還る時が来るでしょう。そしてまたこの蔵王という大地を育むのだとすれば、彼が今まで残してきた料理人としての足跡はあまりにも大きい。
これからも力が尽きるまで、峩々の厨房を守って行って欲しい。そしてまた来月も再来月も来年もずっと、献立会議を続けていきたい。
青山料理長、いつも本当にありがとう。


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