2012年8月19日日曜日

1% FOR THE PLANET MEMBER#2918


この度、峩々温泉は正式に1% FOR THE PLANETのメンバーになりました。

峩々温泉オリジナルTシャツの売上から1%以上を自然環境保護・回復のために寄付致します。

環境問題などにご関心の高い方でしたらすぐにおわかりになると思いますが、アウトドアブランドパタゴニア Patagoniaの活動が一番よく知られていますね。









1%フォー・ザ・プラネットはパタゴニアの創始者イヴォン・シュイナードとBlue Ribbon Fliesのオーナー、クレイグ・マシューズが2002年に創設しました。1%フォー・ザ・プラネットは世界38カ国のメンバーが加盟する、成長中の地球規模の活動で、売上の1%を世界で活動する環境団体に寄付するものです。(峩々温泉 会員番号:2918/詳細はWebサイト等をご覧くださいませ)




メンバーになったきっかけを考えてみますと2つあると思います。

①東日本大震災で壊滅被害を受けた街を見た時に、ただただ海をきれいにしようと思い立った事。
②東京電力福島原子力発電所での爆破事故とそれに伴う放射能汚染。そして第二次・三次被害の実態を体験した事。

目の前で自然環境があっという間に破壊され、その事の重大さに驚くばかりでした。そして時間が経つにつれてじわりと少しずつ様々な問題が表面化してきましたね。
我々のような東北の旅館は現在も風評被害や諸問題にに苦しんでおります。
他にもそういった業種・業態の方々は本当に多いと思います。
でも、おいそれと変えるわけにはいかないというのが現実です。
マンションとは違い、我々はこの日本や地球から引越す事ができないという単純な事に気が付いたのかもしれません。


3.11の震災がなければ、おそらくメンバーなろうと思わなかったかもしれない。
今までの自分を振り返ってみますと、心のどこかで自然環境破壊が人ごとだったように思えます。
温泉だって永遠に湧き出でると思っていましたし、作物も毎年決まって手に入れる事ができると思っていた。でも、そうではない可能性もあるという事に気付かされたのが東日本大震災であり、原発事故だったわけです。
全て「わが事」として受け止めると、やはり何かしなければならないと思うのが普通だと思います。
ボランティア活動などを通して感じた人間の無力さ。
みんなで漠然と何かするよりも、役に立つ人財が得意な事をやった方が効果が大きい。それも震災で学んだ事です。


私には全国に沢山の「育ての親」がいます。
旅館という特異な環境で生まれ育ちましたので、どうしても忙し時は誰かに預けられるという、生まれついての旅人。それが私です。
夏休み・冬休みとなれば沢山の旅をして沢山のお父さんに出会いました。
その中のひとり、矢村おじさんをご紹介いたします。父の大学時代の先輩で私の「育ての父ランキング」では現在も不動のトップを走り続けている方です。
子供の頃からスキーやヨット、カヌーなどのアウトドアスポーツをみっちりと教えて込まれました。現在は退職しましたが、パタゴニアに勤務していたおじさんは、様々な理念や環境問題に対する考え方を教えてくれました。
「社会人になったらパタゴニアで働きたい」とさえ思うほど、矢村おじさんは仕事に対する志や、創設者イヴォンへの尊敬心を沢山話してくれました。


私もそうありたいと思います。
「峩々温泉でこの人と働いてみたい!」そう思ってもらえるような経営者になりたい。
育ての親への恩返しとして、自分の活躍や社会貢献を見せてあげたい。そう思います。
今回の1% FOR THE PLANETのメンバーに峩々温泉が加わった事を一番喜んでくれているのではないかと思っています。
矢村おじさんとアウトドアスポーツが私に教えた事。大切な自然への思い。
誰もが持っている、そして誰もが忘れかけている感謝という気持ち。大切にしたい。

峩々はこれからも蔵王と共に、自然とともに、人とともに歩んでいきたいと考えております。

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